いよいよ、2018年10月6日(土)が最後のセリとなる築地市場。
すったもんだありましたが、2018年10月11日(木)から豊洲市場で新しいスタートが切られることになりました。
「え、築地が移転したら、もう美味しい魚介類って食べられないの?」
と思っている、そこのあなた!
今回はそんな不安を抱えるあなたのために、これまでの築地市場とこれからの豊洲市場についてポケットコンシェルジュが徹底リサーチ! 市場が移転したらどうなるの? 最寄駅はどこ? などあなたの疑問を解決していきます。
Index |
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1.築地市場が移転! そもそもどうして移転するの? |
2.築地場内と築地場外、どちらも移転するの? |
3.築地近隣のお店に影響はないの? |
4.豊洲市場への移転距離は直線3.4km! 徒歩40分、電車30分、車10分 |
5.美味しい魚を食べたいなら、当分は築地でOK! |
6.市場が移転しても築地で味わいたい! ポケットコンシェルジュおすすめの名店2選 |
築地市場が移転! そもそもどうして移転するの?
築地の前は、日本橋にあった魚河岸でしたが、関東大震災で全焼してしまったため、1935年に完成した築地市場に東京の中央市場が移転し、営業を続けてきました。元から築地が魚河岸だったわけではなく、元祖は「日本橋」にあったんですね。ご存知でしたか?
築地に移転してからもう80年以上と思うと、移転も致し方ないか……と思ってしまいますよね。世界一のレストランとしても名高い『noma』のレネ・レゼピも、映画『築地ワンダーランド』の中で「築地は、古代エジプトのようだ」と語っていました。世界的にみてもかなり古い建物ということがわかりますよね。
ちなみに今回の移転、いつから決まっていたかご存知でしょうか。
豊洲への移転計画自体は今から17年も前の2001年に決まっていて、主な移転の理由は「老朽化」と「過密化」。古代エジプトもついに終わりがきたということです。
ちなみに移転後の築地はまだどうするか決まっていないとのこと。
東京オリンピックの時の臨時駐車場にするとか、カジノにするとか、色々候補はあるみたいですが、これまでの「新鮮な魚介といえば『築地』」からどんな築地に変身するのか、ちょっと楽しみではありますね。
築地場内と築地場外、どちらも移転するの?
とはいっても、引き続き「新鮮な魚介といえば『築地』」は、全然楽しめます!
築地機能の全てが豊洲に移転するわけではなく、プロの仲卸さん、プロの料理人たちが通う「築地場内市場」が豊洲に移転するだけ!
引用元:http://www.asahi.com/ad/tkj/
なので、一般の人が美味しい海鮮丼を食べたり、人気の卵焼きを食べたり、安いお寿司を食べたり、年末にお正月食材を買いに行ったりするのは、変わらず築地でいいんです!
こうやって地図でみると、市場エリアが大きいのでインパクトに感じるかもしれませんが、みなさんがテレビや雑誌でよく見るあの店やこの店って実は、場「外」にあるお店の方が多いのでは?
ちなみに、場外市場にあるお店の数ってどれくらいだと思いますか?
その数なんと400店舗以上!
そのうちお寿司だけでも31店舗もあるんです。31店舗って毎日違う店に行っても1ヶ月かかっちゃう(笑)。私たちが「食べる」ことだけを考えたら、直接には関係なく、引き続き美味しい飲食店がいっぱいで「新鮮な魚介といえば『築地』」は今後も続いて行きそうです。
こんなに充実した専門店がひしめき合っている築地場外市場。これからも益々盛り上がる予感がしますね。
引用元:http://www.tsukiji.or.jp/search/shoplist/
築地近隣のお店に影響はないの?
食べるだけの私たち消費者は「なーんだ、変わらないのか!」と思うかもしれませんが、今まで築地から仕入れていた板前さんたちにとっては、豊洲への移転がちょっと辛いかもしれません。
特に美味しい名店が集う銀座から築地市場へは、お店の場所にもよりますが、歩いて15〜30分ほどで行けたため、仕入れを行うプロの料理人さんの気軽さがあったと考えられます。
いくら流通が発展し、便利になったとはいえ、お魚の情報を知り尽くした仲卸業者さんとプロの板前さんが顔を合わせずに、直接魚を見ないで仕入れるというのはプロの商売人魂が許さないはず。直接、魚を見て仕入れたい! という料理人さんにとっては、結構ダメージが大きいかなと。
ちなみに移転する豊洲へは、銀座から歩くと1時間前後かかる想定。みなさんバイクや自転車で仕入れにきているようですが、今後は今までの倍の時間かかってしまうとなると、「市場からお店までの流通」がひとつのポイントになってくるかもしれませんね! 渋滞が起きたり、タクシーで仕入れに行ったり、交通事情が変わる可能性大。気になる方は注目しておきましょう。
豊洲市場への移転距離は直線3.4km! 徒歩40分、電車30分、車10分
引用元:https://goo.gl/maps/78LHiGwNu5U2
「銀座から歩いて1時間もかかるところなの?」と驚いた方もいるかもしれませんが、移転する距離だけ見ると3.4km先に移動するだけなんです。こうやって地図で見ると目と鼻の先って思っちゃいますよね。
豊洲市場へ行ってみたい! という方は、豊洲駅から出ているゆりかもめに8分ほど乗って「市場前駅」をご利用ください。豊洲市場だから最寄りは「豊洲駅」かと思いきや、水産卸売場までは歩いて20分程かかるので、ゆりかもめに乗った方が良さそう(ちょっと運賃高いですけどね(涙))。
東京観光にいらっしゃる方で、東京駅を利用している方は、バスで豊洲市場へ行くのが一番安くて早い。乗り換えなしで約30分で到着できますが、朝の運転はバス・電車共に少ないため、今後のダイヤ変更等を期待したいですね。
美味しい魚を食べたいなら、当分は築地でOK!
築地における場外市場のようなものが、豊洲市場にももちろん設置されます!
「豊洲江戸前市場(食を起点に日本の文化を発信)」をコンセプトに、飲食施設以外にもホテルや温泉施設がオープンするんだとか。どんな雰囲気になるのか楽しみですよね♪
しかしっ!
実際に工事が始まるのはオリンピックが終了した2020年10月で、完成するのは2022年12月とのことなので、まだまだ先!
参考:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/senkyaku_banrai/
実際に新しい市場を見てみたい! という方も多いと思いますが、観光するまでの施設がまだ整っていないので、美味しい魚を食べて、江戸っ子の美味しさを観光したいという方には、引き続き「築地」をオススメします!
だって商業施設が完成する前の豊洲に行っても、朝にはセリが終了しているので、正直寂しさだけを感じちゃうかもしれません(笑)。朝から晩まで勢いがあって、活気溢れる江戸の魚河岸の雰囲気を味わいたいなら、観光としてもまだまだ魅力たっぷりな築地場外市場へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
市場が移転しても築地で味わいたい! ポケットコンシェルジュおすすめの名店2選
鮨 桂太

すし 佐竹

つるたちかこ
1985年生まれ、岩手県育ち、下町在住。喫茶店やレストランに出てくる「お冷」について考察する初代・お冷研究家。本人はあまり自覚していないが、相当なこじらせ女…らしい。
instagram:https://www.instagram.com/chika_ziburi/