こんにちは、フォトと旅のブロガー、のりおです。これからこのポケットコンシェルジュ公式ブログで記事を書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
突然ですが、京都は好きですか?僕は大変に京都が好きで、季節を問わず京都に行き、写真を撮ったり、寺社をめぐったり、夜は京懐石を食べるのが趣味だったりします。
そんな京都でも祇園の周辺では、夕方にもなれば数多くの舞妓(まいこ)さんを見ることができ、その歩く姿を多くの方が写真に収めるというのは、京都の年間を通じた風景。もちろんこの舞妓さんは宴会の席に呼ぶことができまして、僕も一度は体験してみたいと常々思っています。
一方で同じく京都には芸妓(げいぎ)さんという存在もありまして、こちらもまた、舞妓さんと同じような時間帯に目にすることができます。一見すると見た目も存在も同じように思えてしまうこの両者の関係、正しくご存じでしょうか?
ちなみに「ニッポン!フジヤマ!ゲイシャ!」みたいな文脈で「芸者(げいしゃ)」と呼ばれることもありますが、これはかなり古風な呼び方です。また、地域によって若干の呼称や実態の差はあり、その中でも今回は京都についてを記載しますので、ご了承ください。
Index |
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1.舞妓さんと芸妓さん |
2.どうやって楽しむの!? |
舞妓さんと芸妓さん
実はこの舞妓さんと芸妓さん、とても似ているようで、明確な区別がされています。そもそも舞妓さんとは、芸妓さんになるための修行期間の呼び名なんです。
いわゆる舞妓・芸妓の世界では、まず修行(仕込み)のため、10代のうちから芸の学校でもあり事務所でもある置屋(おきや)に入るのが通常です。そこで芸についての鍛錬をし、宴会の席に呼ばれながら経験値をためていきます。この期間こそが舞妓さんと呼ばれる時期で、その名の通り「舞い」を主の技術として披露することになっています。
一方でこの置屋から独立し、個人事業主として活躍するのが、芸妓です。芸妓になると「舞い」だけではなく、こちらもその名の通り唄や三味線など「芸」を披露するようになります。また、年齢的にも20歳ごろを一区切りとして芸妓さんにクラスチェンジする人が多いのも特徴です。
どうやって楽しむの!?
当然料亭ですので、料理やお酒が出ます。おいしいものを飲み食いしながら、舞妓さん・芸妓さんとおしゃべりをしたり、ゲームをしたり、歌や踊りを見るというのが、この遊びです。
この時覚えておきたいのが、呼ぶ側にもある程度のマナーが求められるということです。例えば服装。呼んだ側であっても、舞台となる和室(=お座敷)に相応しい格好が求められます。例えば裸足や半ズボンなんかはNGなんだそうですよ。また、舞妓さん・芸妓さんはコンパニオンではありませんので、過剰な要求をするのも禁止です。あくまで彼女たちをアーティストとしてリスペクトするのが正しい態度なんですね。
とはいえ、普通に考えたらこのような遊びをやったことがある、なんてケースは希ですよね。わからないことはしっかりとコミュニケーションを取って教えてもらう、そんな心意気が、舞妓さん、芸妓さんと遊ぶときには重要になります。
また前述のとおり、一般的に舞妓さんといえばみなさん10代であることが多いようですから、間違ってもお酒を勧めてはいけません。舞妓さんには修行する若者への暖かい目線を、芸妓さんにはプロフェッショナルとしての敬意を、それぞれはらうことが「良いお客さん」への近道になりますね。
なお、北野天満宮周辺にある花街「上七軒」には、舞妓さん・芸妓さんがその技術を鍛錬する上七軒歌舞練場(上七軒歌舞会)という場所があります。こちらではビアガーデンや年中行事の場にて、気軽に彼女らに会うことができますので、入門として最適です。ぜひ足を運んでみてください。
宮川町 㐂久屋

料亭 きよし
